ドライブレコーダーの主要なメーカー一覧|各社の特徴を紹介

ドライブレコーダーの主要なメーカー一覧|各社の特徴を紹介

ドライブレコーダーは、今や車を所有する上で必須のアイテムとなっています。事故記録、あおり運転防止、当て逃げ対策、駐車時の監視といった多岐にわたる用途での利用が増えているため、市場には多くのメーカーと製品が存在します。しかし、これだけの選択肢があると、どのドライブレコーダーを選ぶべきか迷ってしまうことも多いでしょう。

本記事では、ドライブレコーダーの主要なメーカーとその特徴を詳細に紹介します。これにより、あなたに最適なドライブレコーダーを選ぶ際の参考になるはずです。

ドライブレコーダーとは?

ドライブレコーダーは、自動車内または外に設置して周囲の様子を記録する装置です。主にフロントガラス、リアガラス、ダッシュボードに取り付けられ、一体型のカメラや単体のカメラを用いて録画を行います。あおり運転、窃盗、当て逃げなどの事案が増える中、ドライブレコーダーは車内外の状況を録画し、証拠としての役割を果たすために広く普及しています。

ドライブレコーダーには、前方と後方のみを録画するタイプ、前方・後方・車内の三方向をカバーするタイプ、そして360°全方位を撮影可能なモデルなどがあります。選択する際には、録画範囲の広さや求める機能に応じて適した製品を選ぶことが大切です。

ドライブレコーダーの必要性とは?

ドライブレコーダーの設置は、万が一の事故時に非常に役立ちます。事故の状況を記録することで、警察や保険会社に対して重要な証拠として提出することが可能です。これにより、自己の無過失を証明しやすくなり、事故の責任割合に関する公正な評価を受けることができます。

安全運転を心掛けていても、予期せぬ事故に遭遇する可能性は常にあります。特に、事故後に当事者間で意見の相違が生じた場合、ドライブレコーダーの映像は事故発生時の状況を客観的に示し、議論を解決する手助けをします。

さらに、ドライブレコーダーが記録しているという認識は、運転手自身の安全運転に対する意識を高める効果があります。また、他のドライバーにもその存在が認識されることで、あおり運転などの危険な運転行為を抑制する効果も期待できます。

国内のドライブレコーダーの主要なメーカーとは?

日本におけるドライブレコーダー市場は、多様なメーカーと製品が存在する競争の激しい分野です。これらのメーカーはそれぞれ独自の技術や特徴を持ち、安全運転のサポートと事故の証拠収集のための多機能製品を提供しています。ここでは、国内で主要なドライブレコーダーのメーカーを取り上げ、それぞれのメーカーの特徴に焦点を当てて紹介します。これらの情報をもとに、あなたのニーズに最適なドライブレコーダーを選ぶ際の参考にしてください。

国内のドライブレコーダーの主要なメーカー一覧
Notice(ノーティス)
SILVER-I(シルバーアイ)
COMTEC(コムテック)
Yupiteru(ユピテル)
KENWOOD(ケンウッド)
CELLSTAR(セルスター)
Pioneer(パイオニア)
innowa(イノワ)
ALPINE(アルパイン)

Notice(ノーティス)

ノーティスは2015年に設立され、「世の中から事故を無くす」というミッションを持つ企業です。この目標を達成するために、法人専用ドライブレコーダーの開発、製造、ドライブレコーダー専用のソフトウェアに力を入れています。ドライブレコーダー専用のソフトウェアでは、運転日報管理や、運転中のリスクを分析し、事故を未然に防ぐことを目指しています。さらに、ノーティスはリスク調査や事故予防教育など、安全運転に関連する幅広い事業を手掛けており、事故防止という大きな目的に向けて多角的なアプローチを展開しています。

SILVER-I(シルバーアイ)

シルバーアイは1988年に設立され、ドライブレコーダーをはじめとする多様な車載機器を取り扱っています。特にバス会社、タクシー会社、レンタカー会社などの企業でドライブレコーダーが導入されています。導入からメンテナンス、アフターフォローに至るまでのサポートを提供しています。

COMTEC(コムテック)

コムテックは1985年の創業以来、ドライブレコーダーやリモコンエンジンスターター、ドライビングセーフティセンサーなどを手がける専門メーカーです。優れた品質の製品群により、特にドライブレコーダーの分野で高い市場シェアを誇ります。ドライブレコーダーの国内シェアトップメーカーです。

Yupiteru(ユピテル)

ユピテルは1970年に設立され、ドライブレコーダーやレーザー&レーダー探知機などのカー用品から、ホームロボットやゴルフナビゲーションに至るまで幅広い製品を提供する国内メーカーです。公用車や業務用車両にも使用される高品質な製品が特徴で、コストパフォーマンスに優れたドライブレコーダーや高解像度映像を記録可能なモデルが人気を博しています。

KENWOOD(ケンウッド)

ケンウッドは1946年に設立された、カーナビゲーションやオーディオ機器の分野で高い知名度を持つブランドです。2008年、ケンウッドは日本ビクターと経営統合し、JVC・ケンウッド・ホールディングス(現在のJVCケンウッド)を設立しました。その後、2011年には、日本ビクターとJ&KカーエレクトロニクスをJVCケンウッドに吸収合併し、一つの企業体として再編されました。この統合により、両社の技術とリソースが統合され、カーエレクトロニクス、映像・音響機器の分野での競争力が高まりました。ドライブレコーダー部門では比較的後発ですが、既に確立されたブランドの名声により、人気を集めています。

CELLSTAR(セルスター)

セルスターは、1978年設立の自動車関連の部品とエレクトロニクス製品を提供する日本のメーカーです。代表的な製品ジャンルとしては、レーダー探知機とドライブレコーダーに加え、バッテリー充電器やポータブル電源などを扱っています。特に、製品の一貫生産を国内工場で行うことが大きな特長です。品質の高い製品を常に維持するため、自社工場で製品の製造から管理までを一手に担っています。また、これらの工場に物流センターを併設することで、物流コストを削減し、高品質な製品をコストパフォーマンスに優れた価格で提供しています。

Pioneer(パイオニア)

パイオニアは、カーエレクトロニクス事業を中心に事業を展開している企業です。1938年に設立し、1953年にスピーカーを、1962年にステレオを発売しています。以降、様々な商品の販売を拡大するとともに欧米に子会社を設立するなどグローバル展開しています。パイオニアは、「カロッツェリア(carrozzeria)」というブランド名でカーナビ、オーディオ、ドライブレコーダーを製造・販売しています。

innowa(イノワ)

NH Technology合同会社はエレクトロニクスブランド「innowa」の製造・企画販売を行っているメーカーです。2017年にドライブレコーダー市場に参入した日本発のブランド「innowa」は、「ドライブレコーダーにイノベーションを起こす」という志を掲げています。このブランド名は、「innovation」(革新)と「wa」(輪・和)を組み合わせた造語で、技術革新と人々のつながりや調和を象徴しています。

ALPINE(アルパイン)

アルプスアルパインは、センサーやスイッチ、データ通信モジュールなどの電子部品や、カーナビゲーションシステムやカーオーディオなどの車載機器を手掛ける電機メーカーです。この会社は、高度な技術力を持つアルプス電気(1948年設立)と、システム設計やソフトウェア開発に強みを持つアルパイン(1967年設立)の統合により、2019年に誕生しました。アルプスアルパインは、両社の専門知識と能力を組み合わせることで、幅広い分野での製品開発と革新を目指しています。

海外のドライブレコーダーの主要なメーカーとは?

世界中のドライブレコーダー市場では、国ごとに異なるニーズや法規制に対応した幅広い製品が提供されています。海外のドライブレコーダーの販売メーカーは、それぞれの地域特有の要件を満たすために独自の技術と革新を競い合っています。ここでは、国際市場で顕著な存在感を示している海外の主要なドライブレコーダーメーカーを取り上げます。これらの情報を通じて、グローバルな視点から最適なドライブレコーダーを選択する際の参考にしてください。

海外のドライブレコーダーの主要なメーカー一覧
VIOFO(ヴィオフォ)
VANTRUE(ヴァントゥルー)
AKEEYO(アキーヨ)
PAPAGO(パパゴ)
THINKWARE(シンクウェア)

VIOFO(ヴィオフォ)

VIOFOは、主に欧米市場で年間30万台の売上を記録している中国の主要ドライブレコーダーメーカーです。2011年に設立されたVIOFOは、フルHDから4K画質に対応する高品質なドライブレコーダーやアクションカメラなどを取り扱うブランドです。製品の設計から製造、販売に至るまでの全工程を自社で行っています。特にヨーロッパやアメリカ市場を中心に販売実績を誇り、アメリカ市場では顧客からの高い支持を得ています。

VANTRUE(ヴァントゥルー)

VANTRUEは車載用品を専門的に取り扱っている中国発のドライブレコーダーブランドです。世界各国で公式オンラインストアを展開しており、日本での公式販売拠点としてはECサイト「Amazon」で公式ショップが開設されています。年間200万台の売上を誇り、高性能な製品群が特徴です。

AKEEYO(アキーヨ)

AKEEYOは、スマートミラー型ドライブレコーダーで知られる中国のブランドです。AKEEYOは中国の深圳に拠点を置く車載電子機器メーカー「MS慕晟」が運営するブランドです。2019年に日本市場に登場し、製品の高い完成度とサービスレベルで注目を集めました。実は、運営するMS慕晟は、約10年前からイエローハットのOEM生産を手掛ける商社として活動していました。その経験と実績を基に、AKEEYOブランドの製品を自社ブランドとして市場に投入しているわけです。AKEEYO製品は、この豊富な経験を背景にした高品質な車載電子機器として位置づけられています。

PAPAGO(パパゴ)

PAPAGOは台湾にて創業したグローバル企業で、日本市場への参入は2012年に「パパゴジャパン株式会社」の設立を通じて行われました。この会社は主にドライブレコーダーの製造と販売を手掛けており、世界中で販売されたドライブレコーダーの台数は100万台を超えています。パパゴのドライブレコーダーは、高品質なカメラレンズと高機能なCMOSセンサーを搭載しており、優れた画質を提供します。多機能でありながら手頃な価格設定であるため、日本市場においても人気が高まっています。その品質とコストパフォーマンスのバランスが、ユーザーからの支持を集める要因となっているようです。

THINKWARE(シンクウェア)

THINKWAREは、年間100万台の売上を記録する韓国最大のドライブレコーダーメーカーです。
高度な機能性とスタイリッシュなデザインを兼ね備えた製品で知られており、その技術力は広く認められています。特に、世界最大の電子製品見本市であるCESでイノベーションアワードを受賞したほか、国際的に権威のあるデザイン賞(Red Dot Design、IDEA、iF DESIGNなど)も多数受賞しています。

まとめ

国内のドライブレコーダーの主要なメーカー一覧
Notice(ノーティス)
SILVER-I(シルバーアイ)
COMTEC(コムテック)
Yupiteru(ユピテル)
KENWOOD(ケンウッド)
CELLSTAR(セルスター)
Pioneer(パイオニア)
innowa(イノワ)
ALPINE(アルパイン)

海外のドライブレコーダーの主要なメーカー一覧
VIOFO(ヴィオフォ)
VANTRUE(ヴァントゥルー)
AKEEYO(アキーヨ)
PAPAGO(パパゴ)
THINKWARE(シンクウェア)

この記事を通じて、ドライブレコーダーの市場における主要メーカーとその各々の特徴を紹介しました。国内外のメーカーから、高品質なカメラや特定のニーズに応える多機能性を備えた製品群まで、幅広い選択肢があります。あなたの車に最適なドライブレコーダーを選ぶ際には、この一覧が有用なガイドとなるでしょう。安全な運転をサポートし、万一の事故時にも役立つドライブレコーダーの選定に、この情報がお役に立てば幸いです。

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