ドライブレコーダーの導入するメリット・デメリットを解説

ドライブレコーダーの導入するメリット・デメリットを解説

ドライブレコーダーは、近年の自動車安全管理の必需品として広く認識されています。これは、運転中の様々な状況を記録し、事故やトラブルが発生した際に重要な証拠となるからです。しかし、その導入にはメリットだけでなく、デメリットも伴います。

本記事では、ドライブレコーダーの導入における6つのメリットとして、交通事故の証拠になる、盗難防止の効果がある、あおり運転の抑制、車両の位置確認ができる、安全運転意識の向上、ドライブの映像を残せることをご紹介します。

一方で、ドライブレコーダーの導入における6つのデメリットとして、費用がかかる、プライバシーの問題がある、バッテリーの消費量が増える、視界の邪魔になる、メンテナンスが必須、ノイズが発生することをご紹介します。

この記事を参考に、ドライブレコーダーが自動車利用者にとって最適な選択肢かどうかを判断するための参考にしていただければと思います。

ドライブレコーダーを導入するメリット

ドライブレコーダーの主なメリットについて6つご紹介します。

メリット①交通事故の証拠になる

事故の映像がドライブレコーダーに記録されていることで、警察への報告や自身の無過失を立証する際に役立ちます。

例えば、あなたが信号を守りながら適切に運転している最中、信号無視をした他の車との間で交差点での事故が発生したとしましょう。通常、信号無視による事故の場合、相手が全責任となります。しかし、もし相手が青信号であったと主張した場合、ドライブレコーダーの映像が重要な役割を果たします。この映像をもとに、自身が信号を守っていたことを証明し、事故の適切な処理を受けることが可能になるのです。

ドライブレコーダーが装備されておらず、目撃者の証言も得られない状況では、警察や保険会社は双方の言い分をどちらが真実か判断することが難しくなります。証拠不足の場合、たとえどれだけ自分が正しいと主張しても、過失割合が半分づつと評価される可能性があります。

このように、詳細な状況が考慮されず、事故パターンに基づいて過失割合が定められることが一般的です。この結果、証拠を提出できないために、実際には正しい運転をしていたにもかかわらず不利益を被ることになります。

ドライブレコーダーの映像は、交通事故の際に過失割合を決定する重要な要素となります。事故に関わる両当事者の説明が異なることは珍しくなく、事故そのものが一瞬の出来事であるため、事実を完全に把握していないこともあります。さらに、相手が実際とは異なる証言をすることもあり、事故後のトラブルは頻繁に発生します。このため、交通事故の証拠としてドライブレコーダーは必須といえるでしょう。

メリット②盗難防止の効果がある

ドライブレコーダーの駐車監視機能は、駐車中の車両周辺で起こる異常を検知し、自動的に録画を開始することで、証拠となる映像を確保します。これにより、事件や事故後の対応が迅速かつ効果的に行えるようになり、車両の安全を一層高めることが可能です。

ドライブレコーダーの駐車監視機能を活用することにより、車上荒らしや盗難を防ぐための有効な手段となります。さらに、当て逃げやいたずらといった不測の事態に遭遇した際にも、加害者を特定する手がかりを得ることができるでしょう。

メリット③あおり運転の抑制

近年、マスコミで頻繁に取り上げられるあおり運転問題ですが、ドライブレコーダーの存在がこれを未然に防ぐ手段となります。ドライブレコーダーを装備していることを明示することで、他の運転手に警戒感を与え、危険な運転行為の抑制につながります。特に、2020年以降、あおり運転に対する法律が強化され、厳しい罰則が適用されるようになっています。そのため、ドライブレコーダーで撮影されることを意識すれば、迷惑な運転を控える傾向が強まるでしょう。

さらに、あおり運転に関連するニュース報道で頻繁に使用されるドライブレコーダーの映像は、その重要性を物語っています。ドライブレコーダーがなければ、証拠不十分となり、警察への報告が困難になる可能性があります。

メリット④車両の位置確認ができる

盗難された車両の位置を特定できるようになるにはGPS追跡機能が必要です。盗難車が持ち主の元に戻る確率は一般的に10%〜25%程度にとどまります。GPS追跡機能を備えたドライブレコーダーや、カメラで捉えた映像をリアルタイムで確認できる機能を装備していれば、盗まれた車の追跡や犯人の早期特定が可能になり、車が無事に持ち主のもとへ戻る可能性が高まります。

これらの機能は車両盗難時のみならず、ドライバーが道中で遭遇する様々なトラブルに対応する際にも役立つと考えられます。

メリット⑤安全運転意識の向上

ドライブレコーダーを設置すると、運転中に「常時監視されている」という認識が生まれ、これが安全運転への意識を促進します。結果として、注意散漫な運転や速度超過といったリスク行動を抑制する効果が期待できます。この監視感覚は、運転者に対し自己規律を強いる効果をもたらし、安全な運転習慣を形成します。

さらに、ドライブレコーダーの存在は、運転者が自身の行動を振り返り、改善点を見つける機会を提供するため、長期的には運転技術の向上にも繋がるでしょう。このように、ドライブレコーダーは単に事故時の証拠を残すだけでなく、日々の運転を安全で責任あるものに変えるための強力なツールとなり得ます。

メリット⑥ドライブの映像を残せる

車を使って旅行する際には、美しい風景や特別な瞬間をドライブレコーダーで記録することが可能です。デュアルカメラや360度カメラ搭載のモデルを使用することにより、車外の風景だけでなく、車内の様子も撮影できるため、旅行の記憶をより豊かに残すことができます。

このように、ドライブレコーダーは事故やトラブル時の証拠保全だけでなく、旅行の思い出作りにも役立つツールとして、その使用目的が広がっています。旅行中の会話や笑顔など、価値ある瞬間を捉え、後から振り返ることで、楽しい思い出を再体験することができます。

ドライブレコーダーを導入するデメリット

ドライブレコーダーの主なデメリットを6つご紹介します。

デメリット①費用がかかる

ドライブレコーダーを設置する際には、数万円以上の出費が必要です。かかる費用には、ドライブレコーダー本体の購入代金やプロによる取り付けサービスの工賃、周辺機器などがあります。

ドライブレコーダー自体の価格は、機能やカメラの数に応じて変動します。一般的には前向きの単一カメラモデル、前後を録画できる2カメラモデル、周囲360度をカバーするタイプの順番で値段が上がっていきます。

取り付け工賃は設置場所によって異なり、ディーラー、カーアクセサリーショップ、整備工場、個人が提供するサービスによって費用は様々です。ディーラーでの取り付けは純正品を扱うことが多く、そのため価格が高めに設定されています。

さらに、SDカードなどの追加アクセサリー購入費用も考慮する必要があり、これには追加の費用が見込まれます。したがって、全体の費用を計画する際には、これらの要素をすべて含めて検討することが重要です。

デメリット②プライバシーの問題がある

ドライブレコーダーを取り付けることで、車内の様子、会話、訪れた場所などが録画されることになります。一部の人々は、この常時監視されているかのような感覚に不快感を覚えるかもしれません。また、記録媒体であるSDカードの紛失を恐れる方にとっては、ドライブレコーダーの利用は適していないかもしれません。

ただし、ドライブレコーダーが装備されている車で事故が発生した場合でも、撮影された映像を提出することは強制されません。提出したくない場合は、拒否することが可能です。

交通事故において自己の過失が大きいと認識される場合、映像を提出することは過失割合を決定する上で不利になる可能性があります。しかし、映像の提出を断固として拒否すると、何か都合の悪い証拠が映っているのではないかと疑われることになります。運転する際には責任が伴うため、自身に過失がある場合は、素直に認めることが事故処理をスムーズに進めるためにも賢明な選択となるでしょう。

デメリット③バッテリーの消費量が増える

ドライブレコーダーの駐車監視機能を使用する際は、車のバッテリーに直接電力を供給されバッテリーへの負担が増加します。特に、駐車時にはエンジンが稼働していないため、駐車監視機能による電力消費がそのままバッテリーの負荷となります。これにより、長時間にわたる駐車監視はバッテリーへの大きな負担となり、結果としてバッテリーの早期劣化やバッテリー上がりのリスクを高めることになります。

それでも、バッテリーへの影響が懸念される場合、駐車監視機能をオフに設定するか、外部電源から給電されるドライブレコーダーを選択することで、この問題は回避できます。このような対策を講じることで、バッテリーの寿命を延ばし、同時にドライブレコーダーの利便性を保持することが可能です。

デメリット④視界の邪魔になる

ドライブレコーダーの設置位置や方法によっては、運転時の視界を遮る可能性があります。

例として、バックミラーの下方に大きく張り出してしまう状況などが挙げられます。ドライブレコーダーを取り付ける際の最適な位置は、フロントガラスの形状や車のモデルによって変わってきます。そのため、視界の妨げにならないよう、信号機の視認性やライトの影響を考慮しながら適切な場所を選定することが重要です。

デメリット⑤メンテナンスが必須

定期的なメンテナンスを怠ると、ドライブレコーダーのSDカードが劣化したり、障害が生じやすくなり、重要な時に証拠となる映像を失うリスクが高まります。

多くのドライブレコーダーには、大切なファイルの上書きを防ぐ機能が搭載されています。この機能が有効な場合、保護されたファイルは上書きされずに残り続けます。その結果、保護されたファイルが増えると、SDカードやクラウドストレージの利用可能な空間が不足し、新しい映像の保存ができなくなってしまいます。

事故や事件の証拠が不足することは、ドライブレコーダーの目的に反するため、SDカードの定期的なフォーマット、必要に応じての交換、またはクラウドストレージの整理を行い、常に十分な記録空間を維持することが重要です。

デメリット⑥ノイズが発生する

ドライブレコーダーの設置により、その装置から放出される電磁波がデジタルテレビやラジオの受信に干渉し、ノイズを生じたり、GPS機能に影響を与えて現在位置の表示が誤ることがあります。

このような電磁波干渉は、品質が劣る製品で特に見られる現象です。そのため、信頼性が高く品質の良い製品を選ぶことが重要です。設置の際は、取り付け位置、配線の方法、電源の接続方法などが干渉の度合いに影響を及ぼすことがあります。そのため、製品の取り付けに際しては、メーカーの提供する説明書に沿って慎重に行う必要があります。

まとめ

ドライブレコーダーを導入するメリット
①交通事故の証拠になる
②盗難防止の効果がある
③あおり運転の抑制
④車両の位置確認ができる
⑤安全運転意識の向上
⑥ドライブの映像を残せる

ドライブレコーダーを導入するデメリット
①費用がかかる
②プライバシーの問題がある
③バッテリーの消費量が増える
④視界の邪魔になる
⑤メンテナンスが必須
⑥ノイズが発生する

この記事では、ドライブレコーダーの導入するメリット・デメリットを解説してきました。
ドライブレコーダーの導入を決定するかどうかは、メリットとデメリットを慎重に比較していくことによって決まります。この記事を参考にドライブレコーダーの導入のメリットがデメリットを上回ると判断される場合は最適なドライブレコーダーを選択していきましょう。

 

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