法人向けの通信型ドライブレコーダーは、事故防止や運転者の安全確保に大いに貢献します。その機能は多岐にわたり、映像のクラウド保存からGPS機能、安全運転支援まで、さまざまなニーズに対応します。この記事では、その中でも特に注目されている10つの通信型ドライブレコーダーを紹介します。それぞれの製品がどのような特徴を持ち、どのように企業の運行管理や事故防止に貢献しているのかを詳しく解説します。これらの情報を参考に、あなたの企業に最適なドライブレコーダーを見つけてください。
法人向けの通信型ドライブレコーダーとは?
法人向けの通信型ドライブレコーダーとは、映像をインターネット上のクラウドストレージなどに自動的に保存する通信機能や安全運転のための分析機能を備えています。
企業の間で、業務用車両と運転者の安全を確保し、予期せぬ事故から保護するためにドライブレコーダーの導入が増えています。ドライブレコーダーは、事故時の映像や音声を記録するだけでなく、GPS機能や安全運転支援機能など、モデルによって多様な機能が装備されています。特に、車両管理や事故防止に有用な機能を豊富に備えた通信型ドライブレコーダーは、法人向けの製品として注目を集めています。
法人向けの通信型ドライブレコーダーおすすめ10選
法人向けの通信型ドライブレコーダーとして、おすすめを10選ご紹介します。
①ノーティス
「DX Patrol」
株式会社ノーティスは、「世の中から事故をなくす」という目標を持ち、その達成に向けて幅広い活動を行っています。主な事業として、リスク分析に基づいたドライブレコーダーシステムの開発、製造、販売を行っており、これによりドライバーの安全運転を促進し、事故の発生を抑制することを目指しています。また、リスク調査と事故予防教育も提供し、事故の未然防止に取り組んでいます。これらの活動を通じて、交通安全の向上と事故の減少に貢献している企業です。
「DX Patrol」のドライブレコーダーは、オフィスにいてもライブストリーミング機能を通じて巡視作業を行うことが可能です。この機能により、リアルタイムでの巡視が容易になります。車内外に設置された複数のカメラは、活動の全過程をライブで中継することができ、オプションのカメラミキサーを用いれば最大16台のカメラを設置することが可能です。また、ウェブアプリケーションを通じて、パソコン、タブレット、スマートフォンからストリーミング映像を確認することができます。
GPS機能を備えたこのシステムでは、車両の位置情報をGoogle Map上に表示し、効果的な動態管理が実現されます。さらに、ライブストリーミング対応のドライブレコーダー(NP-5000)を搭載した複数の車両を、一つのウェブアプリケーションで一括して管理することが可能です。通信コストの最適化にも配慮されており、コストを抑えながらも高品質なストリーミング動画を提供します。
ノーティス「DX Patrol」の詳細はこちらのサイトをご確認ください。
https://notice-myself.com/dxpatrol/
②パイオニア
「ビークルアシスト」
パイオニア、大手電機メーカーが2015年にスタートした「ビークルアシスト」というクラウドサービスは、業務用車両の運行管理とサポートを目的としています。このサービスはカーナビ、ドライブレコーダー、データロガーユニットなど、ユーザーのニーズや用途に応じてカスタマイズ可能です。特に、「TMX-DM02-VA」という通信型ドライブレコーダーは、シンプルな操作で事故削減を図り、クリアな動画で運転状況を記録します。
このドライブレコーダーの利点は、事故が必ずしもドライバーの過失によるものでないことを認識している点です。例えば、信号無視の歩行者を避けるための急ブレーキなどの事態にも対応しています。事故や危険運転の全過程を詳細に記録し、原因分析を可能にします。緊急時にはドライバーが通報ボタンを押すと、管理者へ動画付きの通知メールが送信され、迅速な状況報告が可能です。また、2時間以上の連続運転を検出すると、音声とテキストで長時間運転の警告を行い、疲労による危険運転の事前防止にも役立ちます。さらに、危険運転の詳細は音声で伝えられるため、ドライバーの安全運転への学習効果も高まります。
③ユピテル
「SmartDrive Fleet」
「SmartDrive Fleet」は、事故予防やドライブレコーダーの有効活用に悩む企業に理想的なソリューションです。
このシステムはGPSを搭載しており、SmartDrive Fleetのプラットフォーム上で地図と連動して映像を再生できるため、具体的な場所と発生状況を一目で確認可能です。この機能により、急な操作がどこで発生したかが明確になります。
さらに、急ブレーキや急加速のような急操作があった際には、その前後10秒間の映像が自動的に保存されるため、事象の詳細を即座に把握できます。これにより映像検索の手間を大幅に減らせ、超広角レンズの高画質カメラが車内外の映像を両方記録することで、事故や危険な運転の詳細な分析が可能になります。
④GO
「DRIVE CHART」
GO株式会社のAIを搭載したドライブレコーダーサービス「DRIVE CHART」は、運転を常時分析します。このサービスでは、脇見運転や一時停止の無視など、リスクのある運転行動を自動的に検知し、映像を保存できます。 蓄積された運転映像から、ドライバーの癖や運転傾向をレポート化し、運転指導や評価に活用できます。
また、危険なシーンだけを動画で抽出し、迅速に確認することが可能です。AIドライブレコーダーの運用プロセスの設計、運用状況のデータ分析・改善提案など、運用コンサルティングサポートも充実しています。これにより、導入効果の最大化が期待できます。 トラブル発生時に、車が戻る前に動画をダウンロードして取得する遠隔動画取得機能や、日報・月報の自動作成機能など、業務効率化に寄与する機能も備えています。
⑤ドコモ・システムズ
「docoですcar safety」
NTTドコモの子会社であるドコモ・システムズは、その高性能な通信ネットワークを駆使して「docoですcar safety」という革新的なサービスを展開しています。
このサービスでは、従来のドライブレコーダーがSDカードに依存していたのとは異なり、高速LTE回線を通じて運転中の映像をリアルタイムで確認できる利点があります。このシステムにより、危険な運転行動が検出された場合、即座に映像がクラウドにアップロードされ、分析された運転データは数値やグラフで示されます。これにより、ドライバーは自分の運転を客観的に見直すことが可能になります。
ドライバーの運転習慣や意識の改善を通じて、事故減少やエコ運転の推進にも貢献することができるでしょう。
⑥ユニシス
「無事故プログラムDR」
日本ユニシスは、次世代のタクシーサービス「smartaxi®︎」やトラック遠隔システム、踏切監視サービスなどを展開し、これらの技術を活用して「無事故プログラムDR」を法人向けに提供しています。
このプログラムに含まれるドライブレコーダーは、車内外のカメラを統合して設計されており、予期せぬ事態に備えた多面的な安全対策を提供します。主な特長としては、リアルタイムで危険運転を検知し通知する機能や、危険運転データの閲覧機能があります。また、アイドリング時間や危険運転の回数などから安全・エコ運転度を分析することが可能です。速度超過を20秒間続けた場合には自動的に記録されるため、過速行為を事前に検知し対策を講じることができます。車内カメラを利用することで、わき見運転や居眠り運転、スマートフォン操作による危険運転の防止にも寄与します。
事故原因の詳細な分析と改善策の導入に最適なこのドライブレコーダーは、法人向け安全運転支援ツールとして役立ちます。
⑦アクシス
「KITARO×ドラレコ」
KITARO×ドラレコは、操作が簡単で効率的な運行管理システムとして高い評価を受けています。このシステムにより、Google Mapを利用してドライバーの位置をリアルタイムで確認できるため、管理者は車両の動きを常に把握することができます。危険を感知した際には、自動的に20秒間の動画がクラウドに保存される機能も備えています。
このシステムは、日本マーケティングリサーチ調査機構による2021年のブランドイメージ調査で優れた評価を受けました。
⑧フレクト
「Cariot Drive Recorder」
Cariot Drive Recorderの主な特長は、リアルタイムで収集される情報を用いてドライバーの運転状況を視覚化します。
急な加速、急なハンドル操作、速度超過などの危険な運転行動は自動的に検出されます。危険な行動が起きたときに地図と映像を記録することで、具体的なデータに基づいて安全運転の指導が可能となります。
さらに、予定された走行計画と実際のデータを比較する予実レポートを作成することも可能です。これにより、遅延が頻繁に発生する曜日や時間帯の特定、月次の実績比較などの分析に役立てることができます。これらの機能は、運転の安全性と効率性を向上させるための重要なツールとなります。
⑨KDDI まとめてオフィス
「まとめてくるまティクス2」
「まとめてくるまティクス2」は、車内の映像を撮影可能なインカメラ付きのドライブレコーダーです。
危険な運転行為、例えば急なブレーキやハンドル操作が自動的に検知されると、管理者にメールで通知されます。また、危険運転以外の映像もSDカードに保存可能なため、日常の運転状況のチェックも行えます。さらに、指定された車両の走行距離や訪問先の住所、危険運転の回数などを自動的に集計し、日報としてまとめることが可能です。
⑩ナウト
「nauto」
「nauto」は、日本国内の多くの企業が導入しているAI搭載のドライブレコーダーです。AIはドライバーの顔を認識し、脇見運転やながら運転を検知して警告します。顔認識技術により、ドライバーが何時間運転したかを把握することが可能です。さらに、各ドライバーの運転を記録し、運転のスコアや評価を算出します。
事故が発生した場合、自動的に事故を検知し記録を行い、映像はクラウド上に保存されます。日付、時刻、場所、速度なども自動的に記録されるため、事故処理にかかる時間や費用を削減することが可能です。
まとめ
法人向けの通信型ドライブレコーダーおすすめ10選
・①ノーティス「DX Patrol」
・②パイオニア「ビークルアシスト」
・③ユピテル「SmartDrive Fleet」
・④GO「DRIVE CHART」
・⑤ドコモ・システムズ「docoですcar safety」
・⑥ユニシス「無事故プログラムDR」
・⑦アクシス「KITARO×ドラレコ」
・⑧フレクト「Cariot Drive Recorder」
・⑨KDDI まとめてオフィス「まとめてくるまティクス2」
・⑩ナウト「nauto」
通信型ドライブレコーダーは、事故防止や運転者の安全確保に大いに貢献するツールです。映像のクラウド保存からGPS機能、安全運転支援まで、さまざまなニーズに対応します。今回紹介した10つの製品は、それぞれ異なる特徴と利点を持ち、企業の運行管理や事故防止に貢献しています。これらの情報を参考に、あなたの企業に最適なドライブレコーダーを見つけることができるでしょう。安全な運転環境の確保と事故防止に向けて、通信型ドライブレコーダーの活用をぜひご検討ください。