ドアミラーが動かない!電動格納の故障原因と修理費用を初心者向けに徹底解説

ドアミラーが動かない!電動格納の故障原因と修理費用を初心者向けに徹底解説

駐車場に車を停めようとしたとき、あるいは狭い道ですれ違うとき、ドアミラーの電動格納機能は非常に便利です。しかし、ある日突然「スイッチを押しても動かない」「ウィーンという音だけして格納されない」といったトラブルに見舞われることがあります。車の知識に自信がないと、どうしていいか分からず不安になりますよね。

ドアミラーの故障は、実は多くのドライバーが経験する一般的なトラブルの一つです。原因も様々で、簡単な対処で直ることもあれば、専門的な修理が必要な場合もあります。

この記事では、車の運転に慣れていない初心者の方にも分かりやすく、電動格納ドアミラーが故障した際の症状から、自分でできる応急処置、考えられる原因、そして最も気になる修理費用の目安まで、網羅的に解説します。この記事を読めば、あなたの車のドアミラーに何が起きているのかを理解し、落ち着いて最適な対処法を選ぶことができるようになります。

目次

もしかして故障?ドアミラーの電動格納によくある症状

ドアミラーの不調に気づいたら、まずは慌てずにどのような症状が出ているかを確認することが大切です。症状によって、故障の原因がある程度推測できます。特に重要なのが「モーターの音が聞こえるかどうか」です。

「ウィーン」とモーター音だけして動かない・止まらない

スイッチを押すと「ウィーン」というモーターが作動する音は聞こえるのに、ミラー本体が格納されたり開いたりしない、という症状は最もよくある故障の一つです 。ひどい場合には、モーター音が鳴りやまなくなってしまうこともあります

この症状は、モーターに電気が届いていて、モーター自体は動こうとしている証拠です。それなのにミラーが動かないということは、モーターの力をミラーに伝えるための内部部品、特に歯車(ギア)が破損している可能性が非常に高いと考えられます

モーター音もせず、うんともすんとも言わない

スイッチを操作しても、モーター音などの作動音が一切せず、ミラーが全く反応しないケースです

この場合、ミラーを動かすための電気がそもそもモーターまで届いていない可能性が考えられます。原因としては、電気回路を保護するヒューズが切れていたり、操作スイッチ自体が故障していたり、あるいは内部の配線が断線しているといった電気系統のトラブルが疑われます

「ガガガッ」と異音がして途中で止まる

ミラーが開閉する途中で「ガガガッ」や「カタンカタン」といった、何かが引っかかるような、あるいは歯車が空回りするような異音がして、動きが止まってしまう症状です

これも内部の機械的な問題が原因です。歯車が完全に壊れているわけではなく、一部が欠けていたり、摩耗してうまく噛み合わなくなっている状態が考えられます。また、内部に砂などの異物が入り込んで、動きを妨げている可能性もあります

片方のミラーだけが動かない

運転席側は正常に動くのに助手席側だけ動かない、あるいはその逆のパターンです

この症状は、故障箇所を特定する上で重要な手がかりになります。片方が正常に動くということは、運転席にある操作スイッチや、電源の大元は正常である可能性が高いと言えます。したがって、故障の原因は動かない側のミラー内部にあるモーターや歯車、またはそのミラーにつながる個別の配線に限定されると考えられます

修理に出す前に!自分でできる応急処置と原因の切り分け

専門業者に連絡する前に、自分で試せる簡単な対処法がいくつかあります。運が良ければこれだけで直ることもありますし、たとえ直らなくても、原因を切り分けるための情報収集になり、業者に症状を正確に伝えるのに役立ちます。

まずは試したい3つの簡単な対処法

ここでは、専門的な知識や工具がなくても安全に試せる方法を紹介します。

  1. エンジンをかけ直す 車も精密な電子機器の一種です。パソコンの調子が悪いときに再起動するように、車のシステムも一時的な接触不良やプログラムの誤作動を起こすことがあります。一度エンジンを切り、少し待ってから再びかけることで、システムがリセットされて正常に動き出す可能性があります 。
  2. スイッチを何度か操作する 操作スイッチ内部の接点が汚れていたり、接触が悪くなっていたりするだけの軽微な不具合であれば、スイッチを数回、カチカチと繰り返し押すことで復旧することがあります 。スイッチの中央だけでなく、端の方を押してみるのも有効な場合があります。
  3. 手で優しく動かしてみる この方法は、やり方を間違えると故障を悪化させる可能性もあるため、特に慎重に行ってください。まず、必ずドアミラーの電動格納スイッチをオフの状態にします 。その上で、ミラーの付け根あたりを持ち、ゆっくりと優しい力で格納、または開く方向に動かしてみます。もし少しでも強い抵抗を感じたり、固くて動かない場合は、絶対に無理な力を加えず、すぐに中止してください 。内部で少しずれてしまった歯車が、この動作によって正しい位置に戻り、正常に作動することがあります 。

【最重要】モーター音の「あり・なし」で故障箇所を推測する

応急処置を試しても改善しない場合、改めて症状を確認しましょう。ここで最も重要なのが、前述した「モーター音」の有無です。

  • 音がする(機械系の可能性大): 「ウィーン」という音が聞こえる場合、電気はモーターに届いています。しかし、その力が伝わっていないため、内部の歯車など、機械的な部品の破損が強く疑われます 。
  • 音がしない(電気系の可能性大): 全く音がしない場合、モーターを動かすための電力が供給されていないと考えられます。ヒューズ切れ、スイッチの故障、配線の断線といった電気系統のトラブルの可能性が高いです 。

初心者でもできる?ヒューズ切れの確認方法と注意点

モーター音が全くしない場合、原因として最も疑わしく、かつ自分で確認できるのが「ヒューズ切れ」です。少し手間はかかりますが、車の知識がなくても挑戦できる範囲の作業です。

ヒューズとは?

ヒューズは、家庭にある電気のブレーカーのようなものです。車内の電気系統に何らかの異常で過大な電流が流れた際に、高価な電子部品が壊れるのを防ぐため、自らが切れて回路を遮断する役割を持つ、小さな保護部品です。

手順1:ヒューズボックスの場所を探す

まず、車の取扱説明書を開き、「ヒューズ」や「ヒューズボックス」の項目を確認します。多くの車では、運転席の足元やダッシュボードの下、エンジンルーム内などにヒューズボックスが設置されています

手順2:該当のヒューズを特定する

ヒューズボックスの蓋の裏側や、取扱説明書には、どのヒューズがどの電装品に対応しているかを示す配置図が記載されています 。「MIRROR」や「DOOR MIRROR」などと表記されているヒューズが、ドアミラー用のものです。

手順3:ヒューズが切れているか確認する

ヒューズボックス内にある専用のクリップ(ヒューズプーラー)や、なければラジオペンチなどを使って、該当のヒューズをまっすぐ引き抜きます。抜いたヒューズを明るい場所でよく見てみましょう。内部にあるU字型の金属線がつながっていれば正常です。もしこの金属線が切れていたり、黒く焦げたりしていたら、ヒューズが切れています

手順4:交換する場合の最重要ルール

もしヒューズが切れていた場合、新しいものと交換します。ここで絶対に守らなければならないルールがあります。それは、**「必ず同じアンペア(A)数のヒューズと交換する」**ことです

アンペア数はヒューズの上部に数字で書かれているほか、国際規格で色分けされています。例えば、一般的に使われる主なものは以下の通りです

  • 10A:赤色
  • 15A:青色
  • 20A:黄色
  • 30A:緑色

もし指定より大きいアンペア数のヒューズを使うと、次に異常電流が流れた際にヒューズが切れず、モーターや配線が焼損し、最悪の場合は車両火災につながる危険性があります。必ず同じアンペア数のものを使用してください。

なぜ壊れる?ドアミラー電動格納の主な故障原因

では、なぜドアミラーの電動格納機能は故障してしまうのでしょうか。その原因は大きく分けて「機械的」「電気的」「外部要因」の3つに分類できます。

機械的な原因:内部ギアの破損・摩耗

電動格納ミラーの故障原因として、最も多いのが内部のプラスチック製ギア(歯車)の破損です

ドアミラーは、小さなモーターの力を大きな力に変えてミラー本体を動かすために、「ウォームギア」という特殊な歯車の仕組みが使われています。これは、例えるなら「てこ」のようなもので、モーターの回転を強力な折りたたみ・展開の力に変換します 。この力の最終的な受け皿となるのが、プラスチック製の歯車です。長年の使用による金属疲労ならぬ「樹脂疲労」で素材がもろくなったり 、開閉のたびに大きな負荷がかかることで、この歯車が欠けたり、割れたりしてしまうのです。これが、「ウィーン」とモーター音はするのにミラーが動かない、という典型的な症状の正体です。頻繁な開閉は、この摩耗を早める一因にもなります

電気系統の原因:モーター、スイッチ、配線の故障

  • モーターの故障 モーター自体が寿命で動かなくなったり、ミラー内部の防水パッキンの劣化によって雨水などが侵入し、錆びて故障したりすることがあります 。
  • スイッチの故障 運転席にある操作スイッチも、長年の使用で内部の接点が摩耗したり、ホコリやゴミが詰まって接触不良を起こしたりして故障することがあります 。左右両方のミラーが同時に動かなくなった場合は、このスイッチの故障が強く疑われます 。
  • 配線の断線・接触不良 ドアの開け閉めを繰り返すことで、ドアと車体をつなぐ配線が少しずつダメージを受け、断線したり接触不良を起こしたりすることがあります 。

外部からの要因:衝撃、凍結、異物の混入

  • 衝撃 駐車時に壁にぶつけたり、狭い道ですれ違いざまに接触したり、あるいは歩行者がぶつかったりといった外部からの衝撃で、内部の繊細な機構が破損してしまうケースです 。
  • 凍結 これは特に寒い地域で冬場に多発する故障原因です。夜間に冷え込み、雨や雪解け水がミラーの可動部分で凍りついてしまうと、ミラーが固着してしまいます。その状態で、ドアロックに連動する自動格納機能が作動すると、モーターは凍り付いたミラーを無理やり動かそうとし、その結果、内部のプラスチックギアに過大な負荷がかかり、割れてしまうのです 。
  • 異物の混入 洗車時の砂や、走行中に巻き上げた小石などがミラーの隙間に入り込み、可動部分に詰まってしまうことがあります。異物が挟まったまま無理に作動させると、ギアやモーターを損傷させる原因となります 。

【費用一覧】ドアミラーの修理・交換にかかる料金の目安

ドアミラーの修理費用は、故障の状況や修理内容、依頼する業者によって大きく異なります。ここでは、一般的な国産車を例にした、部品代と工賃を含んだ費用の目安を紹介します。ただし、あくまで目安であり、高級車や輸入車の場合はこれよりも高額になる傾向があるため注意が必要です

修理内容別の費用相場(部品代+工賃)

故障の状況に応じた修理費用の目安を以下の表にまとめました。自分の症状と照らし合わせて参考にしてください。

修理・交換の対象費用の目安(部品代+工賃)備考・修理期間の目安
カバーのみ交換10,000円~15,000円傷や割れがカバーだけの場合。部品があれば半日~2日程度。
ミラー(鏡面)のみ交換5,000円~20,000円鏡のひび割れのみ。ヒーター等機能付きは高め。半日~2日程度。
モーター/内部ユニット交換10,000円~30,000円「音はするが動かない」場合の主な修理。1~2時間程度。
本体(アッセンブリー)交換20,000円~50,000円(国産車)内部で複合的な故障、大きな破損の場合。高級車・輸入車は10万円を超えることも。

ミラーカバーのみの交換費用

電動格納機能は正常に作動するものの、外側のカバーだけが割れたり、深い傷がついたりした場合の修理です。この場合、工賃を含めて10,000円から15,000円程度が相場となります

ミラー(鏡面)のみの交換費用

カバーや内部機構は無事でも、鏡の部分だけがひび割れたり、傷ついたりした場合の交換です。費用は5,000円から20,000円程度が目安です。鏡面にヒーター機能や防眩機能などが付いている場合は、部品代が高くなる傾向があります

モーターや内部ユニットの交換費用

「ウィーン」という音はするのに動かない、という症状の際に最も可能性の高い修理です。ドアミラー内部のモーターとギアが一体となったユニット(アクチュエーター)を交換します。費用は10,000円から30,000円程度が相場です 。一部の修理工場では、ユニットごとではなくモーター単体での交換に対応してくれる場合もあり、その場合は費用をさらに抑えられる可能性があります

ドアミラー本体(アッセンブリー)の交換費用

衝撃で根元から折れてしまった、内部の複数の部品が故障しているなど、損傷が激しい場合に行われる最も大がかりな修理です。「アッセンブリー交換」とは、ドアミラー全体を丸ごと新品に交換することを指します。一般的な国産車で20,000円から50,000円程度が相場ですが 、カメラ付きなどの高機能ミラーや、高級車・輸入車の場合は部品代だけで10万円以上することもあります

修理に車両保険は使うべき?

ドアミラーの修理に車両保険を使うことは可能ですが、ほとんどの場合、自費で修理する方が得策です。

その理由は、車両保険を使うと翌年度の保険の等級が下がり(通常3等級ダウン)、保険料が上がってしまうためです 。ドアミラーの修理費用は数万円程度で収まることが多く、数年間の保険料の値上がり分を考えると、結果的に保険を使わない方が総支払額は安く済むケースがほとんどです

どこで直すのが正解?修理業者の選び方と比較

ドアミラーの修理は、主に「ディーラー」「自動車整備工場」「カー用品店」の3つの選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、何を重視するかによって最適な依頼先は変わってきます。

ディーラー:安心と品質を最優先するなら

  • メリット: メーカーの正規販売店であるため、その車種に関する専門知識が豊富で、技術力も高く、絶対的な安心感があります。修理には必ず純正部品(メーカーの正規品)が使われるため、品質や耐久性も保証されています 。新車購入時の保証期間内であれば、無償で修理してもらえる可能性もあります。
  • デメリット: 純正部品の使用や、手厚いサービス体制のため、工賃を含めた修理費用は他の業者に比べて最も高額になる傾向があります 。また、店舗によっては修理を外部の工場に委託することもあり、その場合は修理に時間がかかることもあります 。

自動車整備工場:費用と柔軟性を重視するなら

  • メリット: ディーラーに比べて工賃が安価な傾向にあり、修理費用を抑えたい場合に最適な選択肢です 。また、修理に使う部品も、純正品だけでなく、安価な社外品や、品質が保証された中古品・リビルト品など、予算に応じて柔軟に提案してくれることが多いです 。
  • デメリット: 工場によって技術力や得意な車種に差があるため、お店選びが重要になります。特に最新の電子制御が多い車や輸入車などは、対応できる工場が限られる場合があります 。

カー用品店:手軽さと部品の豊富さが魅力

  • メリット: 全国に店舗があり、気軽に相談・依頼しやすいのが魅力です。ミラーカバーや鏡面のみの交換といった、比較的簡単な作業であれば、スピーディーかつ安価に対応してくれる場合があります 。
  • デメリット: モーター交換やアッセンブリー交換といった、分解を伴う複雑な修理には対応していない店舗が多いです 。あくまで軽微な修理や部品購入の場と考えるのが良いでしょう。

【比較表】あなたに合った業者はどこ?

これまでの情報を元に、あなたに合った業者が一目でわかる比較表を作成しました。

業者費用品質・専門性部品の選択肢おすすめはこんな人
ディーラー高い非常に高い純正品のみ品質と安心感を最優先したい人、新車保証を使いたい人
自動車整備工場安め工場による純正・社外・中古品など柔軟費用を抑えたい人、信頼できる行きつけの工場がある人
カー用品店安め限定的汎用品が中心簡単な部品交換を安く手軽に済ませたい人

故障したままは危険!ドアミラーの不具合と車検の関係

「ドアミラーが壊れたままだと、車検に通らないのでは?」と心配になる方も多いでしょう。結論から言うと、症状によります。

電動格納が動かなくても車検に通るケースとは?

意外に思われるかもしれませんが、電動での格納機能が故障しているだけでは、それ自体が原因で車検に落ちることはほとんどありません 。車検で問われるのは、あくまで安全な走行ができるかどうかだからです。

以下の条件を満たしていれば、電動機能が壊れていても車検は通ります。

  • ミラーがしっかりと固定され、走行中の振動でぐらつかないこと 。
  • 鏡面が割れておらず、後方がはっきりと確認できること。
  • 手動でミラーを格納・展開できること 。

これはNG!車検に通らないドアミラーの状態

一方で、以下のような状態は安全な走行に支障をきたすと判断され、保安基準に適合せず車検に通りません。

  • ミラーのひび割れ: 鏡面が割れていると、後方の視界が正しく確保できないため不合格となります 。
  • 本体のぐらつき: ミラー本体がぐらついていると、走行中に方向が変わってしまったり、最悪の場合脱落する危険があるため不合格です。ガムテープなどで補強しても認められません 。
  • 手で格納できない: 万が一歩行者と接触した際に衝撃を緩和するため、ミラーは内側に折りたためる(可倒式)構造でなければなりません。故障によって固着し、手で動かせない場合は安全基準を満たしていないと判断されます 。
  • ウィンカー付きミラーの光漏れ: ウィンカー内蔵型のミラーで、カバーの割れなどから光が漏れている場合、他の交通の妨げになるとして不合格になることがあります 。

つまり、電動機能が壊れていても、安全に後方確認ができ、手で動かせる状態であればひとまず車検は通りますが、ぐらつきや鏡の割れは放置してはいけない、ということです。

故障を未然に防ぐために知っておきたいこと

ドアミラーの故障は、日頃のちょっとした心がけで予防できる場合があります。特に冬場の対策は効果的です。

冬場の凍結に注意!故障させないための予防策

前述の通り、冬場の凍結はドアミラー故障の大きな原因です

  • 予防策:自動格納機能を一時的にオフにする 寒い地域にお住まいの方や、スキー場などへ出かける際は、冬の間だけドアロック連動の自動格納機能を解除しておくことを強くお勧めします。これにより、ミラーが凍結している状態でモーターが無理に作動するのを防ぎ、ギアの破損を予防できます 。解除方法は車種によって異なりますので、車の取扱説明書で確認してください。多くの場合、特定のスイッチ操作の組み合わせで設定できます 。
  • 凍ってしまったら:無理は禁物 もしミラーが凍り付いてしまったら、絶対に無理やり手で動かしたり、熱湯をかけたりしないでください 。急激な温度変化でミラーが割れたり、内部機構をさらに傷める原因になります。車の暖房をつけ、車内が暖まるのを待つか、ミラーヒーター(装備車の場合)を作動させて、自然に氷が溶けるのを待つのが最も安全な対処法です。

まとめ

ドアミラーの電動格納機能の故障は、突然起こると焦ってしまいますが、その原因や対処法を知っていれば、決して怖いものではありません。

最後に、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。

  • まずは症状を確認: 「モーター音」がするかしないかで、故障が機械的なものか電気的なものか、おおよその見当がつきます。
  • 簡単な応急処置を試す: エンジンの再始動やスイッチの再操作、そしてヒューズの確認は、修理に出す前に試す価値があります。
  • 修理費用の目安を把握する: 費用の相場は、カバーのみの交換なら1万円台から、本体交換なら5万円以上になることもあります。事前に見積もりを取ることが大切です。
  • 業者選びは慎重に: 「品質・安心のディーラー」か「価格・柔軟性の整備工場」か、自分の優先順位に合わせて選びましょう。
  • 車検の基準を理解する: 電動機能の故障だけなら車検は通ることが多いですが、ミラーの割れやぐらつきは安全上も法律上もNGです。
  • 冬場の凍結を予防する: 自動格納機能をオフにするだけで、高額な修理につながる故障を未然に防げる可能性があります。

ドアミラーは、安全運転に欠かせない重要なパーツです。不具合に気づいたら放置せず、この記事を参考にご自身の状況に合った最適な方法で対処し、安全で快適なカーライフを取り戻してください。

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