車のアクセサリーの種類とは?車内・車外別に解説

車のアクセサリーの種類とは?車内・車外別に解説

新しく車を購入したり、愛車をもっと自分好みにカスタマイズしたいと考えたとき、カーアクセサリーの存在はとても魅力的ですよね。カーアクセサリーは、車内をより快適な空間にしたり、運転を便利にしたり、あるいは愛車の見た目をスタイリッシュにしたりと、カーライフを豊かにしてくれるアイテムです。

しかし、いざ選ぼうとすると、「どんな種類のアクセサリーがあるの?」「どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。特に運転初心者の方にとっては、何が安全で、何が自分のカーライフに必要なのか判断するのは難しいかもしれません。

この記事では、自動車の安全運転をテーマとするウェブメディアとして、初心者の一般ユーザーの方向けに、カーアクセサリーの種類を「車内アクセサリー」と「車外アクセサリー」に分けて詳しく解説します。それぞれのアクセサリーが持つ役割や選び方のポイント、そして安全に関わる注意点などについても触れていきますので、ぜひ最後までご覧いただき、ご自身のカーライフにぴったりのアクセサリー選びの参考にしてください。

目次

カーアクセサリーを選ぶ際の基本的な考え方と注意点

多種多様なカーアクセサリーの中から、自分に合ったもの、そして安全なものを選ぶためには、いくつかの基本的な考え方と注意点があります。やみくもに選んでしまうと、後で「思っていたのと違った」「運転の邪魔になる」といったことになりかねません。

1. 自分のカーライフに合ったものを選ぶ

まず大切なのは、「何のためにそのアクセサリーが必要なのか」を明確にすることです。

  • 「車内をもっと快適にしたい」のか?
    • 長時間運転の疲労を軽減したい、車内で過ごす時間をよりリラックスできるものにしたい、といった目的であれば、クッションや空気清浄機、高品質なフロアマットなどが候補になります。
  • 「運転をもっと便利にしたい」のか?
    • スマートフォンをナビとして使いたい、小物を整理整頓したい、といった目的であれば、スマートフォンホルダーや収納グッズ、充電器などが役立ちます。
  • 「安全運転をサポートしてほしい」のか?
    • 万が一の事故に備えたい、あおり運転対策をしたい、駐車時の不安を解消したい、といった目的であれば、ドライブレコーダーやバックカメラ、コーナーセンサーなどが重要になります。
  • 「愛車の見た目を良くしたい」のか?
    • 自分好みのスタイルにしたい、個性を出したい、といった目的であれば、ホイールやエアロパーツ、ステッカーなどが考えられます。

自分の車の使い方や、どんなカーライフを送りたいかを具体的にイメージすることで、本当に必要なアクセサリーが見えてきます。

2. 安全性を損なわないものを選ぶ

カーアクセサリーの中には、取り付け方や選び方によっては、運転の安全性を損なってしまうものもあります。以下の点に十分注意しましょう。

  • 運転視界の妨げにならないか?
    • ダッシュボードの上に大きな物を置いたり、フロントガラスに吸盤で取り付けるタイプのアクセサリーが視界を遮ったりしないように注意が必要です。特に、ルームミラーやサイドミラーの視界を妨げるものは危険です。
  • 運転操作の妨げにならないか?
    • ハンドル操作やペダル操作、シフトレバー操作などの邪魔になるような場所にアクセサリーを取り付けないようにしましょう。足元に物が転がり込んだりするのも危険です。
  • エアバッグの作動を妨げないか?
    • エアバッグが展開する場所にアクセサリーを取り付けていると、万が一の事故の際にエアバッグが正常に作動しなかったり、アクセサリーが飛散して乗員を傷つけたりする可能性があります。エアバッグの装着位置(ダッシュボード、ハンドル、シート側面、ピラーなど)を事前に確認し、その周辺には物を置いたり取り付けたりしないようにしましょう。
  • 乗員の安全を脅かす可能性はないか?
    • 急ブレーキや衝突時に、固定されていないアクセサリーが飛んできて乗員に当たる危険性があります。小物はしっかりと収納するか、固定するようにしましょう。

3. 車検に通るものを選ぶ

特に車外に取り付けるアクセサリーや、灯火類を変更するようなアクセサリーは、車検の基準に適合している必要があります。

  • 保安基準の確認: 取り付けたいアクセサリーが、道路運送車両法の保安基準に適合しているかを確認しましょう。不明な場合は、カー用品店のスタッフや整備工場に相談するのが確実です。
  • 違法改造にならないように: 保安基準に適合しないアクセサリーの取り付けは違法改造となり、車検に通らないだけでなく、罰則の対象となることもあります。

4. 取り付け方法と注意点(自分で取り付ける場合と専門業者に依頼する場合)

カーアクセサリーには、自分で簡単に取り付けられるものから、専門的な知識や工具が必要なものまで様々です。

  • 自分で取り付ける場合(DIY):
    • 取り付け説明書をよく読み、正しく取り付けることが重要です。
    • 配線が必要な電装品などは、ショートさせたり、車両のコンピューターに悪影響を与えたりする可能性もあるため、慎重に作業しましょう。
    • 工具が必要な場合は、適切な工具を使用し、無理な力を加えないように注意しましょう。
  • 専門業者に依頼する場合:
    • 電装品やエアロパーツなど、取り付けが難しいものや、専門知識が必要なものは、無理せずカー用品店や整備工場などの専門業者に依頼しましょう。
    • 取り付け工賃はかかりますが、確実で安全な取り付けが期待できます。

これらの基本的な考え方と注意点を踏まえた上で、具体的なアクセサリーの種類を見ていきましょう。

【車内アクセサリー編】快適性と利便性を高めるアイテム

まずは、車内で使用するアクセサリーからご紹介します。毎日の運転や長時間のドライブを、より快適で便利なものにしてくれるアイテムがたくさんあります。

(1) 運転席・助手席周りを快適にするアクセサリー

ドライバーや助手席の同乗者が直接触れたり、操作したりする部分の快適性は、ドライブの質を大きく左右します。

  • シートカバー
    • 役割・メリット: シートの汚れや擦り切れを防ぎ、見た目をリフレッシュします。素材やデザインも豊富で、車内の雰囲気を大きく変えることができます。防水タイプや難燃素材、クッション性の高いものなど、機能的なシートカバーもあります。
    • 選び方のポイント: 車種専用設計のものを選ぶと、フィット感が高く、きれいに装着できます。素材(布製、合成皮革、本革など)の質感や通気性、お手入れのしやすさなどを考慮しましょう。エアバッグ内蔵シートの場合は、対応した製品を選ぶ必要があります。
  • クッション・ネックパッド
    • 役割・メリット: 長時間運転時の腰痛や肩こり、首の疲れを軽減するのに役立ちます。体圧を分散させたり、正しい運転姿勢をサポートしたりする効果が期待できます。
    • 選び方のポイント: 素材(低反発ウレタン、ゲル素材など)や形状、硬さなどを実際に試してみて、自分に合ったものを選びましょう。シートにしっかりと固定できるか、運転操作の邪魔にならないかも重要です。
  • ハンドルカバー(ステアリングカバー)
    • 役割・メリット: ハンドルのグリップ感を向上させ、滑りにくくすることで操作性を高めます。また、純正ハンドルの擦れや汚れを防いだり、車内の雰囲気を変えたりする効果もあります。夏場の暑さや冬場の冷たさを和らげる素材のものもあります。
    • 選び方のポイント: ハンドルのサイズ(直径)に合ったものを選びましょう。素材(本革、合成皮革、布製、シリコンなど)によって握り心地や耐久性が異なります。太すぎるものは握りにくくなる場合があるので注意が必要です。取り付け時にズレたり滑ったりしないかしっかり確認しましょう。
  • ドリンクホルダー
    • 役割・メリット: 純正のドリンクホルダーが不足している場合や、使いにくい位置にある場合に便利です。エアコンの吹き出し口に取り付けるタイプは、飲み物を保冷・保温できる効果も期待できます。
    • 選び方のポイント: 取り付け場所(エアコン吹き出し口、ドア、コンソールなど)や、収納したい飲み物のサイズ(ペットボトル、缶、カップなど)に合わせて選びましょう。安定性があり、運転中にガタついたり倒れたりしないものが重要です。
  • スマートフォンホルダー
    • 役割・メリット: スマートフォンをナビとして使用したり、ハンズフリーで通話したりする際に、安全に見やすい位置に固定できます。
    • 選び方のポイント: 取り付け方法(ダッシュボード吸盤タイプ、エアコン吹き出し口取り付けタイプ、ドリンクホルダー差し込みタイプなど)、ホールド力、角度調整の自由度、スマートフォンの着脱のしやすさなどを考慮しましょう。運転視界を遮らず、エアバッグの作動範囲を避けて設置できるものを選びましょう。
  • 充電器・USBポート
    • 役割・メリット: スマートフォンやタブレットなどの電子機器を車内で充電できます。シガーソケットに差し込むタイプや、USBポートを増設するタイプなどがあります。急速充電に対応したものや、複数の機器を同時に充電できるものも便利です。
    • 選び方のポイント: 充電したい機器の数や種類(USB Type-A、Type-Cなど)、必要なアンペア数などを確認しましょう。過充電防止機能やショート防止機能などが付いているとより安心です。
  • 収納グッズ
    • 役割・メリット: 車内に散らばりがちな小物を整理整頓し、車内をすっきりと保ちます。
    • 種類・選び方のポイント:
      • コンソールボックストレイ: 純正のコンソールボックス内を仕切って、小物を整理しやすくします。
      • シートバックポケット: 前席の背もたれに取り付け、雑誌やタブレット、飲み物などを収納できます。
      • ドアポケット用小物入れ: ドアポケットのデッドスペースを有効活用できます。
      • サンバイザーポケット: サングラスやカード類、駐車券などを収納するのに便利です。
      • トランク収納ボックス・ネット: 荷室の荷物を整理したり、転がりを防いだりします。 車種や収納したいものに合わせて、サイズや形状、取り付け方法を選びましょう。
  • フロアマット
    • 役割・メリット: 車の床の汚れや傷を防ぎます。純正品以外にも、デザインや素材、機能性に優れた社外品が多数あります。
    • 選び方のポイント: 車種専用設計のものを選ぶと、ずれにくく安全です。素材(カーペットタイプ、ラバータイプ、TPE樹脂タイプなど)によって、質感や防水性、手入れのしやすさが異なります。ラバーやTPE素材は水洗いができ、アウトドア派の方におすすめです。マットがアクセルペダルやブレーキペダルに干渉しないか、しっかりと固定できるかを確認しましょう。
  • ペダルカバー
    • 役割・メリット: アクセルペダルやブレーキペダルに取り付け、見た目をスポーティーにしたり、滑り止め効果を高めたりします。
    • 選び方のポイント: 車種に適合したものを選び、しっかりと固定できることを確認してください。取り付けが不完全だと、運転中に外れてペダル操作を妨げる危険性があります。
  • サンバイザーモニター・増設用サンバイザー
    • 役割・メリット: 純正のサンバイザーにモニターが付いているものや、日差しをより効果的に遮るための大型のサンバイザーなどがあります。
    • 選び方のポイント: 視界を遮らないか、取り付けがしっかりできるかを確認しましょう。モニター付きの場合は、配線処理なども考慮が必要です。

(2) 後部座席を快適にするアクセサリー

家族や友人を乗せる機会が多い方にとっては、後部座席の快適性も重要です。

  • リアモニター(ヘッドレストモニター、フリップダウンモニター)
    • 役割・メリット: 長距離ドライブの際などに、後部座席でDVDやテレビ、動画などを楽しむことができます。特にお子様のいる家庭では重宝します。
    • 選び方のポイント: モニターサイズ、画質、取り付け方法(ヘッドレストシャフトに取り付けるタイプ、天井に取り付けるフリップダウンタイプなど)を考慮しましょう。配線作業が必要になるため、専門業者への依頼も検討しましょう。
  • シートバックテーブル
    • 役割・メリット: 前席の背もたれに取り付け、後部座席で軽食を取ったり、パソコン作業をしたりするのに便利な折りたたみ式のテーブルです。ドリンクホルダーが付いているものもあります。
    • 選び方のポイント: 耐荷重、安定性、取り付けやすさを確認しましょう。使用しない時に邪魔にならないかも重要です。
  • 後席用ドリンクホルダー・収納
    • 役割・メリット: 後部座席に純正のドリンクホルダーが少ない場合や、小物を置くスペースが欲しい場合に便利です。
    • 選び方のポイント: シートの間に挟むタイプや、アームレストに設置するタイプなどがあります。
  • チャイルドシート・ジュニアシート関連グッズ
    • 役割・メリット:
      • チャイルドシート保護マット: チャイルドシートによる座席の傷や凹みを防ぎます。
      • キックガード: 前席の背もたれを、子供の靴による汚れや傷から守ります。
      • ベビーミラー(後部座席確認ミラー): 運転席から、後ろ向きチャイルドシートに乗っている赤ちゃんの様子を確認できます。
    • 選び方のポイント: 安全性はもちろん、取り付けやすさや素材の耐久性などを考慮しましょう。

(3) 車内空間全体を快適にするアクセサリー

車内全体の空気をきれいにしたり、良い香りにしたり、プライバシーを確保したりするアイテムです。

  • 空気清浄機・プラズマクラスター発生器など
    • 役割・メリット: 車内の花粉やホコリ、PM2.5などを除去したり、タバコやペットの臭いを脱臭したりする効果が期待できます。イオンを発生させて空気を浄化するタイプもあります。
    • 選び方のポイント: フィルターの性能、適用床面積(車内の広さ)、設置場所(ドリンクホルダーに置けるタイプ、シガーソケット直結タイプなど)、静音性などを比較検討しましょう。
  • 芳香剤・消臭剤
    • 役割・メリット: 車内を好みの香りにしたり、不快な臭いを消したりします。
    • 選び方のポイント: 香りの種類(柑橘系、フローラル系、無香料など)やタイプ(液体、ゲル、固形、エアコン取り付けタイプなど)が豊富です。香りが強すぎると気分が悪くなることもあるので、控えめなものから試してみるのがおすすめです。消臭効果を重視する場合は、無香料の消臭剤も良いでしょう。
  • 車内用カーテン・サンシェード
    • 役割・メリット: 駐車中の日差しを遮り、車内温度の上昇を抑えたり、内装の日焼けを防いだりします。また、車中泊や休憩時のプライバシー保護にも役立ちます。走行中の使用は、運転席・助手席の窓ガラスでは視界を妨げるため禁止されています。
    • 選び方のポイント: 車の窓のサイズに合ったものを選びましょう。吸盤タイプ、マグネットタイプ、レールを取り付けるタイプなどがあります。遮光性や断熱性の高いものが効果的です。
  • LEDルームランプ
    • 役割・メリット: 純正のルームランプをLEDに交換することで、車内が格段に明るくなり、夜間の探し物などが見やすくなります。消費電力が少なく、寿命が長いのもメリットです。
    • 選び方のポイント: 車種専用設計のセット品を選ぶと、交換が容易で、明るさや色味も統一できます。色温度(ケルビン数)によって光の色味が変わります(低いと暖色系、高いと白色系・青白い系)。
  • 車内用掃除機・クリーナー
    • 役割・メリット: シートの隙間やフロアマットのゴミ、ホコリなどを手軽に掃除できます。シガーソケットから電源を取るタイプや、充電式のコードレスタイプがあります。
    • 選び方のポイント: 吸引力、軽さ、アタッチメントの種類(隙間ノズル、ブラシノズルなど)などを比較しましょう。

(4) あると便利な電装系アクセサリー

安全運転支援や情報収集、料金支払いなどをスムーズにするための電装系のアクセサリーです。取り付けには専門知識が必要な場合が多いため、自信がない場合はプロに依頼しましょう。

  • ドライブレコーダー
    • 役割・メリット: 万が一の事故の際に、状況を記録した映像が客観的な証拠となります。あおり運転の抑止効果や、駐車中の当て逃げ・いたずらを記録する機能(駐車監視機能)を持つものもあります。
    • 選び方のポイント:
      • 画質: 高画質なもの(フルHD以上、できれば2Kや4K)を選ぶと、相手のナンバープレートなどが鮮明に記録できます。
      • 視野角: 広い範囲を撮影できる広角レンズのものがおすすめです。
      • 記録方式: 常時録画、衝撃録画(Gセンサー)、手動録画などがあります。
      • 機能: GPS機能(日時・位置情報記録)、HDR/WDR機能(白飛び・黒つぶれ補正)、駐車監視機能(衝撃検知、動体検知)、前方衝突警告や車線逸脱警告などの運転支援機能が付いたものもあります。
      • タイプ: 前方のみ、前後2カメラ、360度カメラなどがあります。安全のためには前後2カメラ以上が推奨されます。
      • SDカード: 定期的なフォーマットが必要な場合や、耐久性の高い専用SDカードが推奨される場合があります。
    • 注意点: フロントガラスへの取り付け位置は、運転視界を妨げず、車検基準(フロントガラス上部から20%以内など)を満たす必要があります。
  • ETC車載器
    • 役割・メリット: 高速道路や有料道路の料金所をスムーズに通過できます。ETC割引が適用される場合もあります。
    • 選び方のポイント: ETC2.0対応機種は、渋滞回避支援や災害情報などの情報提供サービスも受けられます。アンテナ分離型(本体は目立たない場所に設置し、アンテナのみダッシュボードなどに設置)とアンテナ一体型があります。
    • 注意点: 取り付け後には必ずセットアップ作業(車両情報を車載器に登録する作業)が必要です。カー用品店やディーラーで行ってもらえます。
  • レーダー探知機・レーザー光対応レーダー探知機
    • 役割・メリット: 周辺のオービス(自動速度違反取締装置)や取締りポイントなどを知らせてくれることで、安全運転を意識するきっかけになります。近年はレーザー光を用いた新型取締機に対応したモデルが主流です。
    • 選び方のポイント: GPSデータの更新頻度、レーザー光受信性能、画面の見やすさ、警告の分かりやすさなどを比較しましょう。
    • 注意点: あくまで安全運転を補助するためのものであり、速度超過を助長するものではありません。常に法定速度を守り、安全運転を心がけましょう。
  • カーナビゲーションシステム
    • 役割・メリット: 道案内はもちろん、渋滞情報や周辺施設の検索など、ドライブを快適にするための様々な情報を提供してくれます。
    • 種類・選び方のポイント:
      • 据え置き型(インダッシュ型): 車両に組み込むタイプで、見た目がすっきりし、機能も豊富です。画面サイズや操作性、地図データの更新方法などを確認しましょう。
      • ポータブル型(PND): 取り外しが可能で、複数の車で使いたい場合や、比較的安価に導入したい場合に便利です。
      • スマートフォンアプリ連携タイプ: スマートフォンのナビアプリを、車のディスプレイに表示して操作できるタイプ(Apple CarPlay、Android Autoなど)もあります。

【車外アクセサリー編】愛車を個性的に、そして機能的に

次に、車の外側に取り付けるアクセサリーをご紹介します。見た目の印象を変えたり、実用的な機能を付加したりするアイテムがあります。車外アクセサリーは、車検の基準に注意が必要なものが多いので、選ぶ際や取り付ける際には特に慎重さが求められます。

(1) エクステリア(外装)をドレスアップするアクセサリー

愛車の外観を自分好みにカスタマイズして、個性を演出するためのアイテムです。

  • ホイール・ホイールキャップ
    • 役割・メリット: 車の足元の印象を大きく変えることができます。軽量なアルミホイールに交換することで、燃費や運動性能の向上が期待できる場合もあります。スチールホイールの場合は、デザイン性の高いホイールキャップに交換するだけでも印象が変わります。
    • 選び方のポイント: 車種に適合するサイズ(リム径、リム幅、PCD、インセットなど)を選びましょう。デザインだけでなく、素材(アルミ、スチール、マグネシウムなど)や製法(鋳造、鍛造)によって、価格や性能が異なります。
    • 注意点: タイヤからはみ出すようなホイールは車検に通りません。
  • エアロパーツ
    • 役割・メリット: フロントスポイラー、サイドステップ、リアスポイラー、リアウイングなどがあり、車の外観をスポーティーにしたり、空力性能を向上させたりする目的で装着されます(ただし、一般道では体感できるほどの効果は少ない場合が多いです)。
    • 選び方のポイント: 車種専用設計のものを選びましょう。素材(FRP、ABS樹脂、カーボンなど)によって価格や耐久性が異なります。
    • 注意点: 車体寸法が大きく変わるものや、鋭利な突起物とみなされるものは車検に通らない可能性があります。取り付けは専門業者に依頼するのが一般的です。
  • ドアバイザー(サイドバイザー)
    • 役割・メリット: 雨天時に窓を少し開けても雨が吹き込みにくくなり、車内の換気がしやすくなります。
    • 選び方のポイント: 車種専用設計のものを選びましょう。取り付け方法(両面テープ、金具など)を確認し、しっかりと固定できるものを選びましょう。
  • マフラーカッター
    • 役割・メリット: 純正マフラーの排気口に取り付けることで、手軽にリアビューの印象を変えることができます。
    • 選び方のポイント: マフラーの排気口の形状やサイズに合ったものを選びましょう。
    • 注意点: 取り付けが不十分だと走行中に脱落する危険性があります。また、車体からはみ出しすぎたり、鋭利な形状だったりするものは車検に通らない場合があります。
  • エンブレム・ステッカー
    • 役割・メリット: メーカーエンブレムを交換したり、オリジナルのステッカーを貼ったりすることで、手軽に個性をアピールできます。
    • 選び方のポイント: デザインやサイズ、貼り付け場所を考慮しましょう。
    • 注意点: 視界を妨げる場所や、灯火類にかかるような貼り方は避けましょう。剥がす際に塗装を傷めないような素材を選ぶと良いでしょう。
  • ナンバープレートフレーム・ボルト
    • 役割・メリット: ナンバープレート周りを装飾し、手軽にドレスアップできます。
    • 選び方のポイント: デザインや素材を選びましょう。
    • 注意点: ナンバープレートの文字や数字が隠れたり、装飾がナンバープレートの基準サイズを超えたりするものは、法律で禁止されており、車検にも通りません。
  • ドアハンドルプロテクター
    • 役割・メリット: ドアを開閉する際に、爪などでドアハンドルの窪み部分に付いてしまう傷を防ぎます。カーボン調などのデザイン性の高いものもあります。
    • 選び方のポイント: 車種専用設計のものを選ぶとフィット感が良いでしょう。

(2) 機能性を高める車外アクセサリー

見た目だけでなく、実用的な機能を向上させるためのアイテムです。

  • ルーフキャリア・ルーフボックス
    • 役割・メリット: スキー板やスノーボード、自転車、キャンプ用品など、車内に積みきれない大きな荷物を積載するのに役立ちます。
    • 選び方のポイント: 車種に適合するベースキャリアを選び、その上に用途に合わせたアタッチメント(ルーフボックス、サイクルキャリア、スキーキャリアなど)を取り付けます。積載するものの重量やサイズ、車の耐荷重を考慮しましょう。
    • 注意点: 高さが変わるため、駐車場や高架下などの高さ制限に注意が必要です。また、風切り音が発生したり、燃費が悪化したりすることがあります。取り付けは確実に行い、荷物が脱落しないようにしっかりと固定しましょう。
  • タイヤチェーン・スタッドレスタイヤ
    • 役割・メリット: 雪道や凍結路面でのスリップを防ぎ、安全な走行を確保します。スタッドレスタイヤは冬の必需品ですが、急な大雪に備えてタイヤチェーンを携行することも重要です。
    • 選び方のポイント: タイヤサイズに適合したものを選びましょう。タイヤチェーンには金属製、非金属製(ゴムやウレタン)などがあり、それぞれ特徴(価格、装着のしやすさ、乗り心地、耐久性など)が異なります。事前に装着練習をしておきましょう。
  • けん引フック(牽引フック)
    • 役割・メリット: 車がスタックしたり故障したりした際に、他の車にけん引してもらうためのフックです。ドレスアップ目的で装着されることもあります。
    • 選び方のポイント: 車種専用設計のものを選び、指定された場所に取り付けましょう。
    • 注意点: 実際にけん引する際は、正しい方法で行わないと車両を損傷する可能性があります。
  • バックカメラ・コーナーセンサー
    • 役割・メリット: 駐車時や後退時に、後方の視界をモニターに映し出したり、障害物との距離を音や表示で知らせたりすることで、死角を補い、接触事故を防ぐのに役立ちます。
    • 選び方のポイント: バックカメラは画質や視野角、夜間の見やすさなどを確認しましょう。コーナーセンサーは検知範囲や警告の分かりやすさを考慮しましょう。
    • 注意点: あくまで運転支援装置であり、過信せず、必ず目視での安全確認も行いましょう。
  • 外付けフォグランプ
    • 役割・メリット: 悪天候時(霧、雨、雪など)の視界を補助し、自車の存在を他車に知らせる効果があります。
    • 選び方のポイント: 取り付け位置や明るさ、色(白または淡黄色)などが保安基準で定められています。
    • 注意点: 保安基準に適合しないものは車検に通らず、対向車や前走車に迷惑をかける可能性もあります。取り付けは専門業者に依頼するのが無難です。

(3) ボディを保護するアクセサリー

愛車のボディを傷や汚れから守るためのアイテムです。

  • ボディカバー
    • 役割・メリット: 駐車中に、雨やホコリ、鳥のフン、紫外線などから車のボディを保護します。いたずら防止にもある程度の効果が期待できます。
    • 選び方のポイント: 車種専用設計のものを選ぶとフィット感が良く、風でバタつきにくいです。素材(防水性、通気性、裏地の起毛の有無など)や、着脱のしやすさを考慮しましょう。
    • 注意点: 強風時にはカバーがめくれたり、擦れてボディに傷をつけたりする可能性があるので注意が必要です。濡れたままのボディに長期間かけっぱなしにすると、塗装に悪影響を与えることもあります。
  • ドアエッジモール・プロテクター
    • 役割・メリット: ドアを開けた際に、ドアの端を壁や隣の車などにぶつけてしまってできる傷を防ぎます。
    • 選び方のポイント: 色や素材、長さを選びましょう。両面テープで貼り付けるタイプが一般的です。
  • マッドガード(泥よけ)
    • 役割・メリット: タイヤが跳ね上げる泥や小石がボディに付着したり、傷つけたりするのを防ぎます。また、後続車への泥はねを軽減する効果もあります。
    • 選び方のポイント: 車種専用設計のものを選ぶと、取り付けがスムーズで見た目もすっきりします。

安全運転に役立つアクセサリーの選び方と注意点

カーアクセサリーの中には、直接的または間接的に安全運転に貢献してくれるものが多くあります。ここでは、特に安全運転の観点から重要ないくつかのアクセサリーについて、選び方と注意点を改めて整理します。

1. ドライブレコーダーの選び方と活用

前述の通り、ドライブレコーダーは万が一の事故の際の証拠となるだけでなく、あおり運転の抑止効果も期待できるため、現代のカーライフにおける必需品の一つと言えるでしょう。

  • 記録範囲の重要性: 前方だけでなく、後方や側面、車内まで記録できるタイプ(前後2カメラ、360度カメラ+リアカメラなど)を選ぶことで、より広範囲の状況を記録でき、安心感が高まります。
  • 駐車監視機能の活用: エンジン停止中も、衝撃や動体を検知して録画を開始する駐車監視機能は、当て逃げや車上荒らしなどの対策に有効です。ただし、車両バッテリーへの負荷を考慮し、専用のバッテリーや電圧監視機能付きの配線キットを使用することが推奨されます。
  • 定期的な動作確認とSDカードのメンテナンス: いざという時に録画されていなかった、ということがないように、定期的に録画が正常に行われているかを確認しましょう。また、SDカードは消耗品であり、書き込みエラーを防ぐために定期的なフォーマット(初期化)や、寿命に応じた交換が必要です。ドライブレコーダーの取扱説明書を確認し、推奨されるメンテナンスを行いましょう。

2. スマートフォンホルダーの適切な設置場所と使用方法

スマートフォンをカーナビ代わりにしたり、音楽を聴いたりするのに便利なスマートフォンホルダーですが、設置場所と使用方法には十分な注意が必要です。

  • 視界を遮らない位置に: フロントガラスの中央付近や、運転席側の窓ガラスに吸盤で取り付けるなど、運転中の視界を少しでも遮るような設置は絶対に避けましょう。
  • エアバッグの作動範囲を避ける: 万が一の事故の際に、エアバッグが正常に作動しなかったり、スマートフォンやホルダーが飛散して乗員を傷つけたりするのを防ぐため、エアバッグの展開範囲には設置しないでください。
  • 運転中の操作は厳禁: スマートフォンの操作は、必ず安全な場所に停車してから行いましょう。運転中の「ながらスマホ」は、重大な事故に繋がる非常に危険な行為であり、法律で厳しく禁止されています。

3. ハンズフリーキットの重要性

運転中に電話がかかってきた場合でも、安全に通話できるようにするためには、ハンズフリーキットの利用が不可欠です。

  • 種類: Bluetooth対応のカーナビやオーディオに接続するタイプ、イヤホンマイクタイプ、スピーカーフォンタイプなどがあります。
  • メリット: ハンドルから手を離さずに通話ができるため、運転操作への集中を維持しやすくなります。
  • 注意点: ハンズフリーであっても、通話に夢中になると注意力が散漫になる可能性があります。長時間の通話や複雑な内容の会話は避け、安全運転を最優先しましょう。

4. 視界を妨げないアクセサリーの選び方

ダッシュボードの上に置く小物や、ルームミラーに吊り下げるアクセサリー、窓に取り付けるカーテンやサンシェードなどは、種類や取り付け位置によっては運転視界を妨げ、安全確認の妨げになることがあります。

  • ダッシュボードの上はすっきりと: ダッシュボードの上には、できるだけ物を置かないようにしましょう。置く場合でも、運転視界に入らない、かつ急ブレーキなどで飛散しないように固定できるものを選びましょう。
  • ルームミラーの装飾は控えめに: ルームミラーに大きなマスコットなどを吊り下げると、後方視界の妨げになることがあります。
  • カーテン・サンシェードの適切な使用: 走行中に運転席・助手席の窓に使用することは、視界を遮り非常に危険であり、法律で禁止されています。プライバシー保護や日よけのためであっても、必ず停車中に使用しましょう。

アクセサリー購入・取り付け時の注意点

最後に、カーアクセサリーを購入したり、取り付けたりする際に共通して注意しておきたい点をまとめます。

1. 適合車種の確認は必須

アクセサリーによっては、特定の車種専用に設計されているものや、取り付けられる車種が限定されているものがあります。購入前には必ず、自分の車に適合するかどうかを確認しましょう。特に、エアロパーツやフロアマット、シートカバーなどは、車種や年式、グレードによって形状が異なる場合が多いです。

2. 品質と耐久性も考慮する

安価なアクセサリーの中には、品質が悪くすぐに壊れてしまったり、耐久性が低かったりするものもあります。特に、安全性に関わるものや、長期間使用するものは、ある程度信頼できるメーカーの製品を選んだり、レビューなどを参考にしたりして、品質や耐久性も考慮することをおすすめします。

3. 取り付けの難易度を把握する

自分で簡単に取り付けられるものから、専門的な知識や工具、技術が必要なものまで様々です。

  • 自分で取り付ける場合: 無理のない範囲で行い、説明書をよく読んで正しく取り付けましょう。特に電装品の場合は、配線を間違えると車両故障の原因になることもあるため、慎重な作業が必要です。
  • プロに依頼する場合: 自信がない場合や、複雑な作業が必要な場合は、無理せずカー用品店や整備工場、ディーラーなどの専門業者に依頼しましょう。工賃はかかりますが、安全で確実な取り付けが期待できます。

4. 車検への影響を常に意識する

特に車外に取り付けるアクセサリーや、灯火類、マフラーなどを変更する場合は、車検に通るかどうかを常に意識する必要があります。保安基準に適合しないものは、車検に通らないだけでなく、整備命令が出されたり、罰則の対象になったりすることもあります。不明な場合は、購入前にカー用品店のスタッフや整備工場に相談しましょう。

5. 違法改造にならないための知識を持つ

「かっこよくしたい」「目立ちたい」という気持ちから、保安基準を無視した改造を行ってしまうと、それは「違法改造」となります。違法改造車は、安全な走行を妨げるだけでなく、周囲の交通にも危険を及ぼす可能性があります。法律を守り、安全で責任あるカーライフを送りましょう。

まとめ:自分に合ったアクセサリーを選んで、安全で快適なカーライフを送りましょう!

今回は、車のアクセサリーの種類について、車内・車外別に、そして安全運転の観点も交えながら解説しました。

カーアクセサリーは、上手に選んで活用すれば、あなたのカーライフをより豊かで、快適で、そして安全なものにしてくれます。しかし、選び方や使い方を誤ると、かえって運転の妨げになったり、危険な状況を招いたりすることもあります。

この記事でご紹介した情報を参考に、ご自身の目的やカーライフスタイル、そして何よりも「安全性」を第一に考えて、最適なアクセサリーを選んでください。そして、正しく取り付け、適切に使用することで、素晴らしいカーライフを実現してください。

安全で楽しいドライブは、適切なアクセサリー選びから始まります。

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