リコール対象の車でも高額売却可能!修理手順から査定アップの秘訣まで徹底解説

リコール対象の車でも高額売却可能!修理手順から査定アップの秘訣まで徹底解説

リコール対象の車を所有していると、「本当に売却できるのだろうか」「査定価格が大きく下がってしまうのではないか」と、不安になる方も多いのではないでしょうか。実は、リコール対象になっている車でも売却自体は十分可能です。リコールによる減額リスクを最小限に抑えつつ、高値で手放すために知っておきたいポイントはいくつか存在します。

本記事では、リコール対象車をできるだけ高額で売却するための具体的なコツや注意点を徹底的に解説します。リコールが発覚した際の修理手順や、査定で損をしないための業者選びの基準など、実践的な情報を盛り込みました。リコール対象の車を売りたいと考えている方は、ぜひ最後まで読んで高額査定を勝ち取りましょう。

リコール対象車の売却は可能なのか

リコール対象の車だからといって、売却ができなくなるわけではありません。以下では、そもそもリコールとは何か、そしてリコール対象車を売却する際にどういった点に気をつけるべきかを解説します。

メーカーが実施する「リコール」とは
リコールとは、自動車メーカーが製造・販売した車に安全上の欠陥や法令に違反する不具合が見つかった際に、メーカーの責任において無償で修理・交換を行う制度のことです。主に設計や製造段階での問題が原因となるケースが多く、ユーザーが適正に使用していても不具合が生じる可能性があることから、メーカー側で一括して対象車の修理対応を行います。

リコール対象車でも売却は可能
リコール対象になっていることが直接の理由となり、買取店が買い取ってくれなくなるケースはまずありません。リコール部分は無料で修理が行われるため、修理さえ済ませてしまえば問題なく運転できる状態となるからです。

ただし、リコール対象となっていることを長期間放置していると、査定時に「車に関するメンテナンス意識が低いのでは」「他の部分も整備が十分に行き届いていないのではないか」と疑われ、印象面でマイナスに働く可能性があります。売却を検討しているなら、リコールが発覚した段階で早めに修理対応を済ませておきましょう。

リコール対象車の売却手順をおさえよう

リコール対象車の売却手順は、基本的に通常の車売却と大きく変わりません。ここでは、具体的な流れとともに押さえておきたいポイントを解説します。

1. ディーラーへ連絡してリコール修理の予約をとる
リコールの通知(ハガキやメールなど)が届いた場合、まずは自動車メーカーのディーラーに連絡してリコール修理が可能か確認しましょう。新車購入時のディーラーでなくても、同じメーカー系列のディーラーであれば対応してくれます。問い合わせ後、予約が取れ次第、車を持ち込んで無償修理を受けてください。

2. リコール修理を実施して安全な状態にする
混雑具合や修理内容にもよりますが、比較的軽微なリコールであれば当日に修理が完了する場合もあります。修理が終わると「リコール対応済み」になり、通常どおり運転できる状態となるため、査定時にも好印象を与えられるでしょう。

3. 査定の依頼先を探す
中古車買取店は、全国展開の大手から地域密着型の店舗までさまざま存在します。店舗によって得意とする車種や査定額、サービス内容が変わることも珍しくありません。高額査定を狙うのであれば、複数社で比較検討し、それぞれの見積もりを確認したうえで納得のいく買取店を選ぶのがおすすめです。

4. 査定を受けて売却を決定する
複数社から査定額を提示してもらい、条件や提示額に納得できる業者を選んだら売却の手続きを進めます。必要書類(車検証、自賠責保険証明書、印鑑登録証明書など)やリコール修理に関する書類などをそろえ、売却契約を結びます。支払いスケジュールや車の引き渡し時期をしっかり確認しておきましょう。

リコール対象車を高額査定してもらうためのポイント

ここからは、リコール対象車であってもできるだけ高値をつけてもらうために押さえておきたいポイントを具体的に紹介します。

ディーラーでのリコール修理を早めに済ませる
リコール対象車であれば、修理が無料になるのはもちろん、走行上の安全性を確保するうえでも重要です。加えて、査定をする際にも「リコールはすでに対応済みです」と伝えられるため、減額の理由を回避できます。修理を怠っている車よりも、きちんと整備・点検が行き届いている印象を与えやすいので、売却時の印象アップにつながるでしょう。

軽微なキズやヘコミは修理せずそのまま査定へ
リコールとは別に、ちょっとしたキズやヘコミが気になって修理を検討する方もいます。ですが、軽微なキズやヘコミ程度であれば、大きな査定ダウンになることは少ないのが一般的です。一方、修理費用が数千円から数万円かかったとしても、査定金額がそれだけ上乗せされるとは限りません。逆に、個人で修理しようとして失敗すれば状態を悪化させるリスクが高まりますので、小さな損傷はそのまま査定に出してしまうのが得策といえます。

車の清掃や内装ケアを欠かさない
少しでも査定を上げるために、日頃から車内外の清掃をこまめに行うことも大切です。特に、タバコやペットのニオイは減額の対象になりやすいポイントです。査定前に内装クリーニングや消臭剤の使用など、できる範囲でケアしておくと、査定士に良い印象を与えやすくなります。

複数の買取店で査定を比較する
一社だけの査定額を鵜呑みにすると、相場よりも安い価格で売ってしまう恐れがあります。業者によっては特定の車種や輸入車に強みをもっており、その車種を積極的に買い取っているケースもあります。査定額を高くつけやすい業者を見つけるためにも、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが欠かせません。

リコールが多い車種の場合の注意点

リコール対象車を売却する際、車種によってはリコールの回数が多いことを理由に、市場全体で不安が高まっている場合があります。何度もリコールが行われている車種は「また問題が起こるかも」と敬遠されがちで、中古車市場での需要が下がるおそれがあります。

ただし、リコールの回数が多いからといって必ずしも値段が極端に下がるわけではありません。車体のコンディションや走行距離、人気グレードかどうかなど、総合的な観点で査定額が決まります。リコールの回数を理由に査定額が大幅に下がると主張する業者がいたら、念のため他社の査定額も比較してみましょう。「相場がどのくらいなのか」を把握することが大切です。

中古車もリコールの対象になるって本当?

ディーラーで購入した新車だけがリコールの対象になると思っている方もいるかもしれません。しかし、リコールの対象は中古車にも及びます。たとえば、中古車として購入した後でメーカーがリコールを公表し、通知が届くケースもあります。中古車はすでに前のオーナーが対応済みの場合もあり得るため、購入時にリコール対応が行われたかどうかを確認しておくと安心です。

リコールの対象かどうかを確認する方法
リコール対象車かどうかを確認する方法としては、以下のようなものがあります。

– 国土交通省が運営するリコール情報サイトで車台番号を検索
– メーカー公式サイトのリコール情報ページで調べる
– ディーラーへ車台番号を伝えて確認する

中古車の場合、前オーナーがすでにリコール対応済みであれば、メーカーやディーラーのデータベースで「完了」となっているはずです。心配な方は、電話で問い合わせてみるとスムーズでしょう。

信頼できる中古車買取店を選ぶ重要性

リコール対象車を高値で売却するうえでもっとも重要なのは、やはり「信頼できる買取店を選ぶ」ことです。以下のような基準で業者を見極めるのがおすすめです。

分かりやすく誠実な説明をしてくれる
査定内容や減額理由について丁寧に教えてくれる業者は安心できます。不明点や疑問点を質問した際に、曖昧にごまかすような対応をするようでは、後々トラブルにつながるかもしれません。

キャンセルポリシーが明確
査定結果に納得できずにキャンセルしたい場合、キャンセル料がかかるかどうかの説明が明確かどうかをチェックしましょう。悪質な業者の中には、契約前の段階であっても「キャンセル料が発生する」と主張し、無理やり契約を迫るケースがあります。キャンセルポリシーがはっきりしている業者を選ぶと安心です。

口コミや評判を確認する
インターネット上の口コミや友人・知人の評判を参考にするのも有効な手段です。ただし、ネット上の口コミは必ずしも真実ばかりではないため、複数の情報源をチェックして総合的に判断しましょう。

リコール修理以外の整備は必要か?

リコール対象車は無償で修理が受けられますが、それ以外の部位の不具合を修理するかどうかは注意深く検討しましょう。エンジンやブレーキなど、走行や安全に直接影響がある不具合なら、修理をしておくと大きく評価が上がる可能性があります。一方で、小さなキズや内装の軽微な汚れは、わざわざ高い費用をかけて修理するほど査定額がアップしないケースが多いです。

査定士にとっては、修理履歴があるよりも、むしろ「修理が必要な状態でもしっかり説明してくれるオーナーかどうか」のほうが重要な場合もあります。必要最低限のメンテナンスはもちろん大切ですが、「あれもこれも修理しなきゃ」と費用をかけすぎるのは得策ではありません。

車検切れや長期放置には要注意

リコール対象となっている車を長期間放置していた場合、車検が切れているケースも考えられます。車検が切れた状態で公道を走行するには、仮ナンバーの申請や手続きが必要です。査定のために店舗まで乗っていく手間や費用が発生するリスクがあるため、買取店に出張査定を依頼するなどの方法を検討してみましょう。

また、車検が切れてしまうと「整備されていない車なのでは」と疑われやすくなるため、マイナス評価を受ける可能性も否定できません。できるだけ車検が残っているうちにリコール対応と売却手続きを済ませることが望ましいといえます。

リコール対象車の査定を受ける前にやっておきたいこと

ここでは、査定を有利に進めるために事前に準備しておきたいポイントをまとめました。

– リコール修理の完了を確認
ディーラーでの修理が終わったら、リコール対応済みであることを証明できる書類やステッカーがあるか確認しましょう。査定士に提示できるように準備しておくとスムーズです。

– 車内外の掃除と消臭
洗車や車内クリーニングを行い、清潔感を保ちます。タバコやペットの臭いが残っていると減額につながることが多いので、消臭剤などを活用して少しでも印象をよくしておきましょう。

– 過去の整備記録をそろえる
整備手帳や点検記録がある場合は、査定時に提示すると整備履歴が把握しやすくなり、良い印象を与えやすくなります。リコール以外でも定期的にメンテナンスをしていた実績はプラス材料です。

まとめ

リコール対象の車であっても、基本的には通常の車と同様に売却することが可能です。リコール修理をきちんと済ませているかどうかで査定時の印象は変わり、放置期間が長ければ長いほど「整備状況に不安がある車」というイメージをもたれてしまいがちです。査定価格をできるだけ下げたくないのであれば、リコールが発覚した段階で早めに修理依頼をしておくことが重要です。

また、リコール対象となっている部分以外の修理や整備にかかる費用は慎重に検討しましょう。軽微な傷や内装の汚れなどは、修理費をかけても査定額が思ったほどアップしない可能性があります。大切なのは、複数の買取店で見積もりを取り、信頼できる業者に売却を依頼することです。査定額だけでなく、説明の分かりやすさやキャンセルポリシーの明確さなど、総合的に比較検討することが、後悔のない売却につながります。

リコール対象車でも、高額査定を勝ち取る方法は決して難しくありません。リコールへの迅速な対応、必要な手入れや書類の準備、そして複数業者の査定を比較する――これらをしっかり行えば、不安なく売却に踏み切れます。ぜひ本記事で紹介したポイントを活かし、あなたの愛車を納得のいく形で手放してみてください。

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